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タニシインフォメーション vol.265 2021年11月掲載

餌を啄むハギマシコ

ハギマシコ ♂(2021.2.11. 呉市野呂高原)

ハギマシコ
 ハギマシコが来ていると鳥仲間が案内して、野呂山頂上近くのロータリーを西に分かれて野呂高原と呼ばれる農場に入った。山の頂上付近で北側が1枚の畑で南側がそれよりやや狭い果樹園だ。併せても1haの半分に満たない狭い広さだ。周りを雑木林で囲まれている。スズメよりやや大きい鳥が集団となって地面を忙しく啄んでいる。

 何かに驚き一斉に飛び立ち、上空を旋回する。半分の集団は飛び去ったが、残り半分の集団が畑の端の竹のてっぺんに止まったり、地面に降りたりした。やがて20羽弱の全員が畑に降りて、忙しく地面を突っつき植物の実を啄んでいる。

 ハギマシコは旅鳥で見る機会の少ない野鳥だ。オスの頭は黒褐色、首の後ろは黄褐色、背中は黒褐色で羽縁が褐色、腹は黒色とバラ色の斑点がある。黒色の風切り付近はバラ色を帯びている。メスは全体に色が薄い。鳴き声は小さくシーシーと聞こえた。2021年2月10日から2月27日まで同じ場所にいた。

文・写真:理学博士 新名俊夫
2021年2月 記

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