2025/11/02 00:00

タニシインフォメーション vol.312 2025年11月号掲載
悠然と飛ぶハイタカ

ハイタカ
ふと空を見上げると、羽を広げて、悠然と飛ぶ鳥を発見、ハイタカだ。ハイタカは秋に来て春に日本を去る冬鳥だ。羽を広げて大空を滑空する姿に息をのんで、じっと見つめた。次の瞬間には青い空ばかりで何もない、街のはずれの田園地帯での遭遇だ。
あっという間もない出来事で、後に、じわっと幸福感がわいてきた。
その後、数十年がたつがハイタカにはあっていない。トビを除いてタカ類は生息数も少ない、貴重な鳥なので見ることも少ないのである。
従って、見ることが出来たときは、本当にうれしくて幸福感を味わうことが出来る。これが楽しくて野鳥観察を続けてきたのかもしれない。
野鳥観察はその鳥の特徴やしぐさを確認することが楽しさのおおもとだ。特徴は大きさ、色、形、模様、動作、鳴き声などを聞き分けるのが基本だ。さらに、経験の積み重ねだ。したがって、年齢を重ねるのも悪くないと思える。
最近は身体の故障や、加齢のため車も手放してしまった。野鳥に出会う機会が激減することだろう。
文・写真:理学博士 新名俊夫
2025年10月17日記
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