2025/01/01 12:00

タニシインフォメーション vol.300 2024年11月掲載

渡り鳥ハチクマ

ハチクマ
 ハチクマは春に、はるか南方から渡ってきて、秋には東広島上空を南に帰って行く渡り鳥です。春の渡りはコースが少し南に外れていて賀茂台地ではほとんど観察されていません。秋の渡りを観察するには、豊栄町板鍋山(757.2m)、西条町竜王山(575.1m)、西条町下三永にある広島大学天文台(約470m)前からが適地です。

 ハチクマの観察は期待で胸が膨らみ、遠くに黒い点を見つけたら、アッという間に目の前を通過し、すぐに黒い点となり西の空に姿が見えなくなります。この時の感動は瞬時に膨らみ、すぐに消え去っていきます。観察台の上から観察していると、目の前の高さを通り過ぎていくとき、ハチクマの目と私の目とが合い、ギクッ!とすることがあります。

 体は上面黒褐色で下面は首から下が白く徐々に黒褐色で、首が他のタカ類と比べて長い。翼の先は6枚、尾の先は広げると丸く湾曲している。体の大きさはトビとほとんど同じでやや小さく翼の幅は殆ど同じです。ハチクマは単独でやって来るが、時には固まってやってきて、上昇気流に乗ると、タカ柱が観られることがあります。

 ハチクマは主にハチの幼虫を食べていますが、その他の昆虫(バッタ、コガネムシ、ガの幼虫など)、カエルやヘビ、鳥、ネズミなども食べることがあります。地中にあるハチの幼虫を食べているところを、テレビで見たことがありますが、成虫のハチに攻撃され、たまらなくなって退散した姿を見ましたが、好きな食べ物を食べるには命がけであるように感じたものでした。

文・写真:理学博士 新名俊夫
2024年10月12日記

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