５月のこの時期、チュウシャクシギは中国地方を通過してシべリアに渡っていく旅の途中で、休憩を兼ねて体力を回復するため、２～３日程度内陸部の田圃にも立ち寄ってくれることがある。登校途中に田植え前の田圃の畔で休んでいるチュウシャクシギに出会った。急いで手持ちのデジカメで姿を捉えることが出来た。彼たちは注意深かく私の行動を見守っていたが、距離が１００ｍ近くもあったので特に逃げ出す様子もなかった。しかし、次の朝には姿を消していた。

文・写真：理学博士　新名俊夫

2017年4月10日記