2024/10/05 12:16
広島平和記念公園には国内外から毎年多くの方が訪れています。原爆ドームから南に行ったところにある元安橋を渡ると左手にレストハウス、右手に原爆の子の像があります。平和公園を訪れた人が一度は目にするこの像は、日本全国はもとより海外からも寄付金が寄せられ、1958年(昭和33)5月5日に今の場所に建てられました。
原爆の子の像には世界中から平和の願いが込められた折り鶴が贈られてきます。それはこの像が建てられた経緯や想いが今の時代にもしっかりと受け継がれている事の証明だと思います。

作者の川野登美子さんは3歳の頃に原爆を経験しました。
1995年から語り部として広島の小・中学生の平和学習や県外から訪れる修学旅行生に原爆の子の像の建立に関わった「六年竹組の仲間たち」の話を語り始め、2013年に「原爆の子の像 6年竹組の仲間たち」を自費出版しました(この年の日本自費出版文化賞入選作品に選出)。その後、2016年にDVD「語りでつづる 原爆の子の像 ~六年竹組の仲間たち~」が文部科学省による教育映像等選定作品に選出。2018年に折り鶴ノートプロジェクト「ピースマインズヒロシマ」を立ち上げ、平和への願いを世界に広げる活動を続けられています。

この本は、川野登美子さん達6年竹組の団結と友情、明日(未来)を願って鶴を折り続けた佐々木禎子さんに訪れた悲劇、そして原爆の子の像の建立に至る経緯が、当時を知る人にしか描けないリアルな文章で綴られています。原爆の子の像の建立の為の募金活動の資料や写真なども掲載されており、当時の様子を窺い知る事ができます。

原爆の子の像の建立から半世紀以上が過ぎ、この像が何故建てられたのか、どうやって建てられたのか、知らない人も多くなっているのではないでしょうか。当時日本中を巻き込んで映画にもなった出来事です。その原動力になった少年少女たちの想いを後世に伝えていくためにも、多くの人にぜひ一度読んでもらいたい1冊です。
著者:川野登美子
出版社:文化評論
仕様:A5判 144ページ 並製本
カバー:コート93.5k PP加工
表紙:アイベスト13.5k
見返し:TANT L-68(水色)
本文:上質48.5k
発売日:2018年3月1日 和文/翻訳初版
原爆の子の像 6年竹組の仲間たち|ホームページ
NPO法人 ピース マインズ ヒロシマ|ホームページ