1993年（平成5）タニシでは赤字等が続く厳しい状況の中、会社の新しい試みの営業ツールとして6月にタニシインフォメーションを発行します。相談役曰く「赤字に転落したから、なんかやらにゃーいけんということであれやこれやはじめたと思う」とのこと。当時の内容はコラムや本の紹介、クロスワードパズルなどでした。クロスワードのプレゼントの内容がテレフォンカードというのが当時の世相を表していますね。

※記念すべき第1回タニシインフォメーション。1993年当時、企業が出すフリーペーパーは非常に珍しかった。

　90年代前半にはパソコンの普及率は10％台と一部の人しか使っていませんでしたが、90年代後半からはパソコンやインターネットがどんどん普及していきました。仕事の内容も徐々に変わっていきます。パソコンでお客様が自身で名簿などの作成も出来るようになったため受注が減っていき、売り上げにも影響しました。

　当時の社長（現会長）が状況を打開するため、1998年（平成10）には当時としては早い方でしたが、会社のホームページを開設しました。しかし当時のインターネットは電話回線やISDNを使っていたので速度が遅かったそうです。（つづく）